◎おあいそ目つき
  商売をしている家では、「お越しいただいて本当にありがとうございます。」という気持ちを、
   言葉だけでなく目つきにもあらわし、お客様の心に語りかけました。
  〜目にあらわれる本当の気持ち〜
    商売をしている家では、「おあいそ目つき」でお客様の心に語りかけたんだ。 
 ◎ありがとう
  「ありがとう」とは「有り難い(ありがたい)」つまり、
  「めったに有り得ない(ありえない)」というのが本来の意味です。
  そうしてくれた人に、尊敬する気持ちと感謝の気持ちを伝える言葉が
  「ありがとう」なのです。
  商売をしている家では、
  「数あるお店の中で、ようこそ私どもの店へお越しいただきました。」という気持ちを込めて、  
  「ありがとうございます。」と言いました。
 ◎時泥棒
  江戸の人々は、相手の都合(つごう)を考えずに、いきなり押しかけてくる人のことを
  「時泥棒」などと、きつい言い方をしたのです。
  お金は借りてもあとで返すことができますが、すぎさってしまった時間は、
  取り返しがつきません。
  当時は、十両盗(ぬす)んだら死罪になる時代でしたが、
  時泥棒は、その死罪にも相当する「十両の罪」だと考えられていました。
  〜時間を相手からうばわない〜
    江戸の人々は、時間を大切にしながらきびきびと生活していたんだよ。 
 ◎三つ心・六つ躾・九つ言葉・十二文・十五理
  三つ心(みっつこころ)
  三歳までに、心の大切さを理解させる
  六つ躾(むっつしつけ)
  六歳までに、日常生活のしぐさを身につけさせる
  九つ言葉(ここのつことば)
  九歳までに、どんな人にも失礼にならないあいさつや、世辞(せじ)を覚えさせる
  十二文(じゅうにふみ)
  十二歳までに、きちんと中身が伝えられる文章を書けるようにする
  十五理(じゅうごことわり)
  十五歳までに、宇宙に存在する一切のものごとのしくみや意味などを理解させる
  〜一人前の男主(おとこあるじ)、女主(おんなあるじ)を育てる〜
    江戸の人々は、一人前の男主・女主を育てようと、三歳から十五歳になるまで、
    熱心に子育てに取り組んだんだ。 
 身のこなし・目つき/表情・言葉づかい・暮らし方・子育てしぐさを一つずつ選びました。
 現代社会に於いても、一社会人として、自分自身、意識して行動していこうと思います。
 粋になろう!!